中小企業新事業進出促進補助金のすべて|申請の流れ・採択のコツ・専門家サポート

こんにちは、行政書士の樽見です。

この度、「中小企業新事業進出促進補助金」という新たな補助金制度が中小企業基盤整備機構(通称:中小機構)より発表されました。

この記事では、補助金の概要、補助額・補助率、補助対象経費、申請から補助金受給までの流れ、注意点、そして行政書士による申請サポートまで、徹底的に解説します。

申請をご検討中の方はぜひ最後までお読みください。

目次

中小企業新事業進出促進補助金とは?

中小企業新事業進出促進補助金とは、中小企業が既存の事業とは異なる新たな市場や事業分野に進出するために活用できる補助金制度です。

この補助金は、単なる設備投資ではなく、構造的な転換や新市場への挑戦を支援する制度であり、従来の「ものづくり補助金」や「持続化補助金」とも異なる特徴を持っています。

🔍 こんな方にオススメ

  • 主力商品とは異なる分野で新商品を開発したい
  • 海外展開を視野に入れて新事業を始めたい
  • 事業再構築補助金はハードルが高すぎると感じていた

補助金の基本情報(いつ・誰が・いくらもらえる?)

項目内容
補助金名中小企業新事業進出促進補助金
公募期間令和7年(2025年)4月22日〜7月10日18:00締切(厳守)
対象者日本国内に事業所を持つ中小企業、小規模事業者
実施機関独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小機構)
補助上限額最大9,000万円(事業内容および従業員数により変動)
補助率1/2以内(最大)
申請方法Jグランツによる電子申請のみ(紙申請不可)

※申請締切を1分でも過ぎると無効になります。余裕をもって準備しましょう!

補助上限額と事業の規模感について

この補助金には明確な類型分けはありませんが、従業員数に応じて補助上限額が異なります。

従業員数補助金額の目安(通常上限)
20人以下750万〜2,500万(最大3,000万)
21〜50人750万〜4,000万(最大5,000万)
51〜100人750万〜5,500万(最大7,000万)
101人以上750万〜7,000万(最大9,000万)

※賃上げ加点を満たす場合は上限が引き上げられます。
補助率はいずれも1/2以内です。

補助対象となる経費とは?(対象・対象外を完全解説)

補助対象となる代表的な経費は以下の通りです。

  • 機械装置・システム構築費
  • 建物費(改修・内装等)
  • 運搬費(導入機材の輸送費など)
  • 技術導入費(外部技術指導や特許購入等)
  • 知的財産権等関連費(商標出願、弁理士費用など)
  • 外注費(EC構築、動画制作など)
  • 専門家経費(中小企業診断士、行政書士など)
  • クラウドサービス利用費(SaaS、業務効率化ツールなど)
  • 広告宣伝・販売促進費(チラシ、LP、ウェブ広告など)

他の補助金に比べかなり幅広く使える印象です。
「〇〇は使えるのかな?」といった疑問がある場合は、事前に事務局や専門家に問い合わせておくとよいでしょう。

逆に使えないものは

反対に以下のような経費は補助の対象外となります。
要は「今回の補助事業以外でも幅広い用途で使えてしまうもの」「採択(補助しますよ、という内定のようなもの)前に購入したもの」はアウトです。

  • 社員の人件費や交通費
  • 汎用的なオフィス備品やパソコン
  • 交付決定前に契約・支払いしてしまったもの

大事なポイントですが「交付決定前に動いたらアウト」です。申請が通ってからじゃなでいと、補助金の対象になりませんのでご注意ください!

申請から補助金受給までの流れ

補助金申請から補助金入金までの流れは以下となります。
GビズIDはお持ちでない方は早めに取りましょう。

  1. GビズID(政府系サービス共通ログイン)の取得(2〜3週間かかる)
  2. 事業計画書を作成(ターゲットや予算、スケジュールなど)
  3. Jグランツにて電子申請(完全オンライン)
  4. 書類審査→採択発表
  5. 交付決定→事業スタート!
  6. 経費支出→報告書の提出
  7. 補助金入金(ここまでで半年〜1年くらい)

※繰り返しますが、交付決定前に発注・支払いをすると全額不支給になるため要注意!

審査のポイント&採択されやすい申請書のコツ

審査では、「ちゃんと実現できそうか?」「本当に新規性があるか?」「社会にどんな影響があるか?」などを見られます。ただただ事業計画を書き連ねればよいわけではなく、以下のようなポイントを意識することが大事です。

  • 明確なターゲットと課題がある
  • 数字の裏付けがしっかりある(売上見込みなど)
  • 新しい取り組みであることが伝わる
  • 地域・社会・環境に良い影響があること

特に、加点項目(賃上げ・女性活躍・GX・DXなど)は採択に大きな影響を与えるので、あてはまる場合は必ず盛り込みましょう!

      行政書士の私がどんな支援をしているかというと…

      当事務所では、こんな支援をしています:

      • 「どこから手をつけたらいいかわからない」方向けの無料相談
      • 事業計画の構成や数字の整理
      • 採択率を上げるための書き方アドバイス
      • Jグランツの操作サポート
      • 補助対象経費の確認と整理

      正直、「自分で全部やるのは大変」「この書き方で合ってるのか不安…」という方が多いです。 そういった方に寄り添いながら、一緒に進めていくのが私のスタイルです。

      よくある質問(FAQ)

      Q:GビズIDってなに?どうやって取るの? →政府共通のログインIDです。印鑑証明と法人実印が必要ですが、申請は無料です。

      Q:採択されるまでにどれくらいかかりますか? →申請〜交付決定まで2ヶ月前後。補助金の入金までは半年以上かかる場合もあります。

      Q:途中でやっぱり事業をやめたくなったら? →交付決定後に辞退することも可能ですが、手続きが必要です。実績報告後に問題があると返還を求められるケースもあります。

      最後に|補助金申請は、未来への投資です

      新しい事業への挑戦には、不安もつきものです。
      でも、その一歩を後押しするのが「補助金」という制度だと、私たちは考えています。

      「自社も対象になるのか知りたい」「申請って難しそう…」
      そんな段階からでも構いません。まずは一度、お話をお聞かせください。

      行政書士として、あなたの“挑戦”を一緒に形にしていけるよう、誠実にサポートいたします。

      📩 Zoom・対面の無料相談はこちらから

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